クジラ
 

クジラ(鯨)は哺乳類のクジラ目に属する水生動物の総称である。

 

その形態からハクジラとヒゲクジラに大別され、

ハクジラの中でも比較的小型(成体の体長が4m前後以下)の種類を

イルカと呼ぶことが多いが、

この区別は分類上においては明確なものではない。

 

クジラの祖先は、

新生代の始新世初期、

南アジアで陸上生活をしていた

肉食性哺乳類パキケトゥスの仲間とされている。

 

かつては、

暁新世の原始的な有蹄類である

メソニクスとの関係が考えられたが、

近年は現在のカバと共通の祖先を有する

偶蹄類に起源を求める見解が有力である。

 

当時インド亜大陸がアジア大陸に

衝突しつつあって両者の間には、

後にヒマラヤ山脈として隆起する浅い海が広がっており、

クジラ類の陸から海中への進出は、

その環境に適応したものとされる。

 

クジラ類は生物分類上はクジラ目に属し、

ヒゲクジラ亜目とハクジラ亜目に分けられる。

 

ヒゲクジラ類は濾過摂食に適応し、

小魚やプランクトンの様な小型の生物を主に食べるが、

ハクジラ類は主に魚類やイカ類を食べる。

 

近年のDNA解析で、

クジラはブタやウシよりも

カバにもっとも近縁であるという説が提示されている。

 

その説と分岐分類学に従い、

ローラシア獣上目の下にクジラ目と

偶蹄目を合わせた鯨偶蹄目(クジラ・ウシ目)を新設し、

それに含むべきという意見もある。

 
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